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18:56の勇気。

彼女の強さを垣間見た気がした。

始めは気丈そうな声だったのが
あたしが話した途端
一瞬で涙で弱まって

懐かしい名前のあとには
『ごめんね』を繰り返す彼女がいた。

理由は分かってる。

だけど
あたしが大人げなかったことも原因の一つ。

色んな思いが頭の中を巡った。

嫌だったことも
楽しかったことも。

７分間の短い電話だったけれど
あたしには彼女の一言ひとことが
すごく大切に感じられて
①分がまるで①時間のように感じられた。

原因はなんであれ
突き放してしまったのはあたし。
結果的に傷つけてしまったのもあたし。

なんでこんなに器用に生きられないんだろうね？

あたしは彼女が②年以上も後悔の念に晒されていた
という事実に突き当たった。

あたしにも、
同じように親友を失って
⑤年、ずっと後悔し続けてる娘がいる。

だけど、
あたしと彼女は全く違うの。

彼女は、拙い言葉を必死でかき集めながら
あたしに謝ってくれた。

その気持ちが
素直に本当に嬉しかったの。

あたしが失った親友には出来なかったことを
彼女はしてきたの。

衝撃だった。

涙が溢れた。

彼女を自分と置き換えて
苦しみを理解することが出来た。


だけど、全く同じ事をあたしはできるのかな･･･


⑤年の歳月があたしに押し寄せてくる。


きっと彼女は、あたしの電話番号を
握り締めたまま、何度も何度も躊躇ったと思う。

すごく悩んだんだと思う。


だけど①歩歩き出すことが出来たんだと思う。

『ほのかチャンを尊敬してた』

貴女はそういったけれど
その言葉はあたしが貴女に言うべき言葉だと思った。

電話してきてくれてありがとうね。

卒業まであと①ヶ月ちょいだけど

また、逢えたらいいね。

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